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- バラエティー間交配に関するガイドライン
バラエティー間の交配は、原則として避けるべきものとされていますが、遺伝子プールに制約があり、近親交配とならないために止むを得ない場合もあり、これらのことからFCIはバラエティー間交配を認めています。交配にあたっては、以下の事項に注意してください。
一般原則
(1) サイズ
出産にリスクがあるため、近いサイズバラエティーでの交配が原則となります。
(2) 毛色
マール同士の交配は避けてください。高い確率で致死や、難聴のような健康欠陥が生じるためです。
犬種による原則
(1) ベルジアン・シェパード・ドッグ
a)2000年9月1日以降の取り扱いを継続し、タービュレン、グローネンダール、マリノア及びラケノアの4バラエティー間の交配は認められません。
b)同一バラエティーの交配で、別バラエティーの子犬が生まれることがごくまれにありますが、その場合には子犬のバラエティーでの登録となります。
(2) ジャーマン・シェパード・ドッグ
a)2012年1月1日以降交配の一胎子登録については、シュトックハール(S)の記載がある登録犬同士、またはラングシュトックハール(L)の記載がある登録犬同士による交配のみ登録できます。(シュトックハール(S)とラングシュトックハール(L)の交配による登録は受け付けられません。)
b)一胎子の両親犬が毛種記号を未記載の場合は、訂正申請をされるか、それぞれの所有者名で、シュトックハール(S)またはラングシュトックハール(L)のいずれかである旨を記載した文書を添付してください。
c)親犬の毛種を記した文書添付による一胎子登録を行った場合、当該親犬については、本会の犬籍に毛種記号が記録されます。従って、後日、名義変更等により親犬の血統証明書が再作成された場合には、血統証明書にもその毛種記号が記載されます。
(3) グレート・デーン
a)ハルクイン同士の交配は避けてください。高い確率で致死や、難聴のような健康欠陥が生じるためです。
b)ハルクインと、ブラック以外の毛色との交配は避けてください。ハルクインは、ブラックに、ハルクインとマール遺伝子によって生じた過度のホワイトを伴った毛色であるためです。
c)ブルーと、ブルーまたはブラック以外の毛色との交配は、避けてください。ブルーは鼻や目の色を薄める劣性対立遺伝子によって生じた、ブラックが薄まった毛色であるためです。
(4) ミニチュア・シュナウザー
劣性の毛色であるブラック&シルバーを保護するため、ソルト&ペッパーと、ブラック&シルバーの交配は避けてください。
(5) ジャイアント・シュナウザー
劣性の毛色であるブラック&シルバーを保護するため、ソルト&ペッパーと、ブラック&シルバーの交配は避けてください。
※関連ページ ⇒ ジャイアント・シュナウザーの犬種標準の改正について (2021年7月20日施行)
(6) ダックスフンド
ロング・コートとワイアー・コートの交配は避けてください。典型的でない毛質が生まれるリスクがあるためです。
(7) ジャーマン・スピッツ
a)グレーは、グレーとのみ交配してください。
b)ブラウンは、ブラック以外の毛色との繁殖を避けてください。典型的でないブラウンや他の毛色で色素が欠乏した鼻を生じさせるためです。
(8) ポメラニアン
a)グレーは、グレーとのみ交配してください。
b)ブラウンは、ブラック以外の毛色との繁殖を避けてください。典型的でないブラウンや他の毛色で色素が欠乏した鼻を生じさせるためです。
(9) プードル
グレー(シルバー)と、アプリコットまたはレッドとの交配は避けてください。典型的でない毛色が生まれるリスクがあるためです。