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世界の犬
2G:使役犬

ぼるどー・ますてぃふ ボルドー・マスティフ
- BORDEAUX MASTIFF(2019/2/27更新)

ボルドー・マスティフ

原産地

フランス

用途

護衛、護身、諫止(いさめる)のための犬

沿革

ボルドー・マスティフ(ドッグ・ド・ボルドー)は古代フランス犬種の中でも最も古い犬種の一つであり、おそらくアラン(中世ヨーロッパにいた大型犬)の子孫だと思われている。14世紀頃にフォワ州のガストン・フェブス伯爵によって書かれた『狩猟の本』には、「アラン・ヴォートル」は「3頭のサイトハウンドの咬筋を合わせたよりも強い咬筋がある。」と書かれている。“dogue”(ドッグ)という言葉は14世紀末に初めて登場した。19世紀中頃、これらの古代“dogue”はアキテーヌ地方以外ではほとんど知られていなかった。この犬種は猪などの大きな獣を捕らえるために用いられ、闘犬として、又、家や家畜を守らせたり、肉屋の番犬として用いられていた。1863年には、パリの動物園でフランスで初めてのドッグ・ショーが開催された。その時初めて現在の名称、ボルドー・マスティフ(ドッグ・ド・ボルドー)として出陳された。これらには異なるタイプがある。トゥールーズ・タイプ、パリ・タイプ、ボルドー・タイプがおり、これが今日の“dogue”(ドッグ)の起源である。第2次大戦中、非常に苦しみぬき、第2次大戦後、絶滅の恐れがあったこの犬種は1960 年に再出発した。

一般外貌

窪んだラインのある短頭蓋という典型的なモロシアン・タイプ。ボルドー・マスティフは非常に力強い犬で、ボディも非常に筋肉質だが、調和のとれた外貌である。また、比較的地低く、胸底から地面までの距離は胸深より僅かに短くなっている。がっしりしており、筋骨たくましく、堂々とし、諫止(いさめる)するような外貌をしている。

習性/性格

古代の闘犬であるボルドー・マスティフは護衛する能力がすぐれ、用心深さと多大な勇気により、攻撃性を見せることなく護衛する。良い伴侶であり、主人をよく慕い、非常に愛情深い。落ち着きがあり、刺激の強さに対する安定が取れている。牡は一般的に支配的な性格をしている。

毛色

単色のフォーンで、マホガニーからイザベラまで許容されるが、色素の濃いものが望ましい。白の小斑は胸と足先にのみ許容される。
マスク
1.ブラック・マスク
マスクは僅かな幅で広がり、頭蓋部にまで及んではならない。スカルや耳、頸、ボディの上部には僅かなブラックのシェーディングが許容される。鼻は黒い。

2.ブラウン・マスク
鼻はブラウンで、目縁もブラウンである。ブラウンのシェードが侵入することなく、それぞれの毛がフォーンやサンディ・ゾーン、あるいはブラウン・ゾーンとなっている。この場合、ボディの傾斜部分は明るい毛色である。

3.マスクがないもの
その場合の鼻は赤みを帯びている。

サイズ

体高は、スカルの周囲とほぼ一致している。
体高牡:60~68cm 牝:58~66cm
1cmまでのアンダーサイズと2cmまでのオーバーサイズは許容される。
体重 牡:最低限50kg 牝:最低限45kg

グループ(FCI10グループ)別

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