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みにちゅあ・あめりかん・しぇぱーど ミニチュア・アメリカン・シェパード
- MINIATURE AMERICAN SHEPHERD(2021/7/7更新)

ミニチュア・アメリカン・シェパード

写真提供:The Miniature American Shepherd Club of the USA

原産地

アメリカ (後援国:ハンガリー)

用途

農場及び牧場に於けるシェパード・ドッグ

沿革

1960年代後半にカリフォルニア州に於いて小型のオーストラリアン・シェパードを繁殖して作出された。これらの犬は小型で活発な性格及び知性を維持することを目的に繁殖された。この犬種は1980年にナショナル・ストック・ドッグ・レジストリーに最初に登録され、元々はミニチュア・オーストラリアン・シェパードと呼ばれていた。1990年代前半には全国的な人気を博し、希少犬種団体に於いて出陳されるようになった。最初のペアレント・ブリード・クラブであるミニチュア・アメリカン・シェパード・クラブ・オブ・ザ・USA( MASCUSA )は1990年に設立され、1993年に法人組織となった。2011年5月にミニチュア・アメリカン・シェパードとしてAKCファンデーション・ストック・サービスに登録された。MASCUSAはアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)指定のナショナル・ペアレント・クラブである。
この犬種は羊や山羊のような小さな家畜を追い集めるために用いられているが、より大きな家畜にタックルする勇気も兼ね備えている。容易にペットとしての役割も果たすことができることから、小型であることも好意的に受け止められている。知的で、忠実で、そのサイズ故に素晴らしいトラベル・コンパニオンであることから、特にホース・ショーへ移動する騎手に人気が高く、その人気は国中に広まっていった。
今日、ミニチュア・アメリカン・シェパードはアメリカ全土及び国外でも定着している。牧場でも街中でも同様に、人目を引き、用途の広い小さくて可愛いハーディング・ドッグであるという特性を持つ犬種である。

一般外貌

アメリカ原産の小型のハーディング・ドッグである。体長は体高よりも僅かに長く、骨は適度で、ボディのサイズと体高の釣り合いが取れており、過度なところはない。歩様は滑らかで、ゆったりとし、バランスが取れている。強さとスタミナを兼ね備えた並外れた機敏性により、様々な地形での作業が可能である。優秀な知能と忠誠する相手を喜ばせたいという意欲がこの非常に万能で活動的な犬を素晴らしいアスリートにしている。忠実なコンパニオンであり、柔順な働き手でもあることは、注意深い表情からも明白である。中位の長さの粗野なダブルコートは単色或いはマールで、ホワイト及び/またはタン(コパー)のマーキングはあってもなくても良い。尾は慣習的に断尾されているか、生まれつきのボブテイルである。

習性/性格

知的で、主に家畜を追い集め見張る強い本能を持つワーキング・ドッグである。非常に優れたコンパニオンでもあり、多才で、訓練し易く、与えられた作業に見事に熱意を持って取り組む。他人に対しては控え目だが、シャイではない。快活で根気強い働き手であり、目の前の作業に応じて適切に態度及び感情を調節する。家族に対しては保護的で、温厚、愛情深く、そして忠実である。

毛色

ボディ・カラー
毛色には種類があり、個体差もある。 好ましい順番はない。認められている毛色は、ブラック、ブルー・マール、レッド(レバー)、レッド・マールである。マールはマーブリング、フレッキングまたはブロッチ(大きなしみのような斑)のいかなる量でも見られる。下毛の色は上毛の色よりもやや明るい。不均整なマーキングは欠点とは見なされない。
タン・マーキング
必須ではないが、以下の部位に見られるものは許容される。目の周り、足、脚、胸、マズル、頸の前面、顔部、耳の内側、ボディのアンダーライン、尾の根元の裏側、及びブリーチ。 タン・マーキングの色調はクリーミー・ベージュからダーク・ラストまであり、優先される色はない。地色やマールのパターンに溶け込むタン・マーキングが顔部、脚、足、及びブリーチにあっても良い。
ホワイト・マーキング
必須ではないが、それが優勢であってはならない。ホワイト・マーキング内にティッキングがあっても良い。頭部のホワイトは優勢ではなく、目の周りは完全に色素が沈着している。毛色がレッド・マール及びレッドの犬の目縁の色素はレッド(レバー)で、ブルー・マール及びブラックの犬の目縁の色素はブラックである。耳は完全に色が入っているものが好ましい。ホワイト・マーキングはどのコンビネーションでも良いが、マズル、頬、頭頂部、頭部のブレーズ、頸の一部または全体、胸、腹、前肢、飛節までの後肢に限定され、細い輪郭であれば膝まで延びていても良い。側望するとアンダーラインから延びる少量のホワイトが見えることがあるが、肘の上1インチ(約2.5 cm)を超えてはならない。頸のホワイトはキ甲を超えてはならない。断尾されていない自然な尾の場合、尾の先端がホワイトでも良い。

サイズ

体 高
牡:キ甲の最高点 35.5 cm ~ 46 cm
牝:キ甲の最高点 33 cm ~ 43.5 cm
体 重
健康的な体重は個体のサイズ、性別及びサブスタンスによって変わる。

グループ(FCI10グループ)別

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