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災害救助犬の育成

東日本大震災に本会災害救助犬が出動

東日本大震災により被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
 
本会では地震発生直後より情報収集に努めるとともに、東京・埼玉・神奈川の公認災害救助犬育成訓練所に出動に備え待機命令を発令しました。発生翌日の3月12日(土)に災害救助犬の出動協定を締結している宮城県及び福島県にそれぞれ先遣隊を派遣いたしました。
その後、3月24日までの間に被災地の県及び市の要請に応じ、本会災害救助犬(合計8チーム43頭、指導手29名)が出動し、各地の災害対策本部、自治体の指揮下で被災者捜索にあたりました。
以下にその活動報告をいたします。
 

■3月13日(日)

福島県災害対策本部より、多くの方の安否が不明となった白河市の土砂崩れ現場への出動要請があり、12日夜に対策本部にて打ち合わせを行い、翌13日、朝から土砂崩れ現場での被災者捜索を開始しました。捜索作業中、災害救助犬が強く反応したため、現場の隊長への報告を行いました。その後の救助隊による捜索の結果、災害救助犬が反応をした場所からおふたりのご遺体が発見されました。この現場での捜索活動は3月15日まで実施されました。

福島県白河市内]

 

■3月15日(火)

仙台市長より、仙台市宮城野区及び若林区の被災現場への出動要請があり、早朝より宮城野区内の河川敷を中心として捜索を行いました。また、午後からは、臨海工業地帯へ移動し製鋼工場等の被災現場での捜索を行いました。現場は大型機械の残骸が多数散在する状況で、指導手、救助犬ともにオイルにまみれながら捜索を続けました。
 

■3月21(月)〜23日(水)

福島県災害対策本部より、須賀川市内のダム決壊による家屋倒壊現場への出動要請があり、捜索活動にあたりました。現場には倒壊家屋だけでなく、根こそぎになった数多くの樹木も散乱しており、捜索は困難を極めましたが、3日間にわたり捜索活動を行いました。

福島県須賀川市内]

 

■3月21(月)〜24日(木)

再び、仙台市長より、仙台市宮城野区および若林区の被災現場への出動要請があり、捜索活動にあたりました。このうち、大きな被害を受けた若林区での捜索では、作業開始から30分、救助犬が強く反応を示した場所から男性のご遺体が発見されました。
仙台市での捜索活動は、仙台市長の要請により24日まで行われ、地震や津波によって倒壊した家屋、工場等での捜索にあたりました。

仙台市宮城野区・若林区内]

仙台市宮城野区・若林区内]